矯正を始めることはたいしたことではないと考える人もいるかもしれませんが、日々の生活に変化も現れます。
歯列矯正を始めたのち、日々欠かせないのがブラッシングです。何度か繰り返し書いていますが、矯正中は虫歯になりやすいものです。ブランケットがあたっている部分はどうしても歯ブラシが届かないのでみがき残しが生じてしまいます。少しでも虫歯をなくすには普通の歯ブラシを使うのでは歯科矯正用の歯ブラシを使用することがおすすめです。歯ブラシのほかに歯間ブラシやデンタルフロスなどをうまく使い分けて使用していくことが大切です。歯間ブラシには様々なサイズがありますので、使いやすいものを選べば歯科矯正の強い味方となります。そのほかに、歯みがき剤やデンタルリンスを食後の習慣にすると、口内の菌の除去に繋がりますので虫歯予防ができます。
女性の場合は普段のお化粧にもちょっとした工夫を入れると矯正器具の目立ちを押さえることができます。まずは口紅ですが、矯正器具をつけている間はどうしても口元が少し出た状態になってしまいます。ですから、目立つ赤い口紅や派手なピンクなどは避けたほうが良いでしょう。淡いベージュやピンクなどの薄い色で唇の輪郭を強調しないように仕上げるか、透明なグロスやリップクリームといったナチュラルなものだけにするというのもおすすめです。チークも実はポイントがあり、入れる場所によっては顔がこけて見えてしまうため、口元のでっぱりが強調されてしまいます。頬骨の一番高いところにふんわりと乗せると頬骨や鼻が目立つようになり、口元への印象が弱まります。
そして仕事に関してですが、以前も書いたように矯正装置を取り付けてから1ヶ月ほどは違和感や痛み、発音の問題が伴います。重要な仕事に影響を及ぼす心配もありますので、矯正を始めるタイミングは矯正歯科の医師と良く話し合ってから行いたいものです。常に話すことが仕事の場合(販売員など)は少しの間、苦しいかもしれませんが、1ヶ月もすれば慣れてくるのでそれまでの辛抱です。