矯正歯科医院が決まれば、あとは矯正治療が開始するのを心待ちにするだけです。しかし、歯列矯正が完了するまでは時間がかかるということをしっかりと理解しておきましょう。
歯を動かすということは、それだけ大変なことなのです。矯正治療の流れとしては、まず初診を受けます。このカウンセリングで、治療の開始時期や治療法、治療の期間や費用について医師が説明します。小学生や中学生は、保護者の方と一緒に来院されるのが一般的です。また、この時に不安な点や疑問な点を徹底的に聞いておく必要があります。納得した上で治療を再開しなければ、長期間の歯科矯正治療の最中に様々な不安やトラブルに見舞われる場合が予想されるからです。
次に、個人によって内容は異なりますが、精密検査を行います。歯型をとったり、口腔内写真、レントゲン撮影を行い、歯列矯正を行うことが本当に適切かどうかを判断します。場合によっては治療開始時期を延期しなければなりません。治療を開始する前に、医師が治療の説明を行います。精密検査の結果を元に、一人一人にあった治療計画を立案し、かかる費用・期間・治療法についての説明を行います。
メリット・デメリットについての説明もあるでしょうが、ない場合は必ず確認しておくことをおすすめします。この内容に納得すれば、治療開始の契約を交わします。
矯正装置を装着した後は、口腔衛生の管理も行います。歯周病や虫歯といったトラブルを回避するためにも、口腔内の清潔を維持することが大切です。通常、3~6週間に一度の頻度で医院に通うことになります。2年以上治療期間を要する場合がありますら、立地などは医院選びの際の大切な条件の一つです。装置が外れれば、リテーナーという保定装置をつけなければなりません。これはご自分で取り外しが可能な装置ですが、2~6カ月に一度は定期的なチェックをしに歯科医院を訪れることが望まれます。次第にこの通院期間を長くしていき、最終的に歯の位置が固定された段階で、矯正治療が終了となります。