矯正歯科に行くタイミングが大切ですが、できれば乳歯から永久歯が生え始めた時期の成長期にさしかかった子供の時から始めるのが理想的ですが、既に成人した大人になっていても矯正は不可能ではありません。
歯科矯正には基本的に「子供のための矯正」と「成人してからの矯正」の2種類があります。
理想的な効果を期待できる矯正は6~7歳の頃から始めるのがベストで、乳歯が抜け落ちて上下の前歯が生える時期から矯正専門の歯科医医院に相談しながら将来を見据えて計画的に矯正してもらうことが一番ですが、小学生の低学年からでも歯を抜いたりする矯正方法を取らずに充分に良い形での矯正が出来ます。
矯正は早いほど良い事は当然ですが、成長期を越えた年令の大人でも矯正で得られるメリットには大きな意味があります。
また、50代になっても歯並びの矯正は可能ですが、基本的に歯そのものの強さや歯の土台になっている顎の骨などの歯周組織がしっかりしている事が重要となります。
上記の条件が満たされていれば歯並びの矯正は出来ますが、歯周組織が弱いために通常の矯正が出来ない場合でも、審美歯科などとの組み合わせで歯並びや噛み合わせの調製する方法は有ります。
しかし、年とともに治療期間が長くなりますので、出来るだけ早い時期から矯正歯科の先生と相談して対処方法を考えてもらう事をお勧めします。
歯並びが悪いと噛み合わせも思うように行きませんので、食べ物が完全には咀嚼できませんので、歯や歯肉と歯の隙間に食べかすが詰まって歯垢が蓄積しますので虫歯や歯周病の原因になります。
また、八重歯や乱杭歯などでは口元も汚く見えますので、他人から見た見栄えが良くありませんし、食べかすなどの影響で口臭の原因にもなります。
矯正器具の進歩が進み、最近では「アソアライナー=見えない矯正器具」ができております。
成人してからの歯並び矯正は、金属製の矯正器具が他人から見えるので矯正する事をためらっている方が多いのですが、最近では特に外からは見えない形の矯正器具が出来ておりますので人目を気にしないで矯正が可能になりました。
このアソアライナーという矯正器具は、透明なプラスチック製のマウスピースを装着して少しずつ歯を動かして矯正できる器具で、歯を白くするホワイトニングにも使える装置です。